陽明海運のコンテナ船から「気品の泉源」を考える
今日も夕刻、東京湾が見える丘に行くと、陽明海運(YANG MING)のコンテナ船が夕陽に照らさせて、日本製鉄君津製鉄所をバックに浦賀水道に向かっていた。陽明という名前は陽明学から来ているそうだ。
陽明学といえば、NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場した水戸学を連想してしまう。まずは知識があって行動が伴うではなくて、知識と行動は切っても切れない関係で、実践や体験に伴う知識も大事だということだ。福沢諭吉の教えに、「実学」と「気品の泉源」というのがあるが、実践を重んじるとともに、智徳だけでなく人格が大事だということだ。指導者たるものこの気品をそなえていないといけない。菅総理は実践重視の仕事人で、批判はあるようだが、1年という短い期間でかなりのことを実践したと思う。気品のほどはよく知らないけど、次の総理は是非とも気品の泉源であって欲しいものだ。
長閑な朝の東京湾にヨットの帆がなびく
静かな秋に野鳥たちが佇み、東京湾をさるびあ丸がゆく
「秋の日は釣瓶落とし」というが如く、秋分の日を過ぎると陽が落ちるのが早くなる気がする。今日は曇りで時折陽がさしていたが、いつものカワセミの池に行くと、カワセミが止まり木の上で佇んでいた。人も少なく、涼しい風が秋の寂しさを運んで来る。
裏山の水場に行くと、ヤマガラが一羽水浴びしていた。カメラを向けるとさっとどこかに飛んで行ってしまい、そのまま帰って来なかった。彼岸花は大半が枯れてしまったが、少ない花を求めてクロアゲハが飛び回っていた。赤と黒のコントラストがいい。
東京湾の丘へ5時過ぎに行くと、東海汽船の大型客船「さるびあ丸」が横浜港に向かっていた。いつもはコンテナや自動車や石油の貨物船だけど、久しぶりに華やかな客船にお目にかかった。秋が深まるにつれ、サルビアの花もそろそろ終わりだろうな。
裏山の水場に現れたヤマガラ。
秋分の日の夕焼け富士と水場のメジロ
今日は秋分の日。快晴だけどどこにも行かず、結局はいつもの裏山の水場に。残念ながら鳥の気配はまったくなく、唯一メジロとシジュウカラが一羽だけ水浴びに来た。でも、夏から秋に移りゆく秋分の日だけあって、気持ちのいい風が吹いていた。
振り向いた東側では、少し暗くなった東京湾に、商船三井の世界最大級30万トンの大型石油タンカー「MITAKE」が浦賀水道に向けて航行していた。9月19日にアラブ首長国連邦から石油を運んできたところだ。それにしても大きい!300mmのレンズでぎりぎり入る。全長が333mで幅が60mもある。ちょうど東京タワーが横倒しになった大きさだ。そう考えると東京タワーは思ったほど(高くではなく)大きくないんだと思った。だからゴジラに倒されるのかな・・・
30万トンの世界最大級の大型石油タンカー「MITAKE」
美しき中秋の満月!
久しぶりのメジロ押しと夕焼け富士
今日も気持ちのいい快晴。そんな日に暗いところに行かなくてもいいのに、裏山の水場に行ってみた。もしかするとキビタキが来ているかもしれないと思ったからだ。もちろん、期待は裏切られたけど、その代わり久しぶりのメジロ押しに遭遇した。去年は同じ場所でメジロ13羽のメジロ押しがあったけど、今年は初めての4羽のメジロ押しだった。
快晴の日曜日にオナガの群れが
今日は久しぶりの快晴の日曜日。「ギューギュー」(と聞こえた)と鳴いているオナガの群れが木の実を食べにカワセミの池に来ていた。カラスやヒヨドリも負けじと大きな声で鳴いている。ハトはオナガが食べている木の中に飛び込んでオナガを追い出した。池の上では、若いオスのカワセミと元々の主であるメスのカワセミが追いかけっこをしている。カワセミの池のまわりには紅の彼岸花が満開で、それを愛でるたくさんの人がカメラを構えている。
落ち着かない日曜の夕方だったけど、ステイホームの静けさより、たくさん刺激にある方がやっぱりいいな、と思うのであった。
カワセミがいつも休んでいる枝にとまって。
子育てで疲れたのか、羽がかなり乱れているな。
夕陽に照らされて食事中の休憩。
雨上がりのまったりカワセミ
サンコウチョウの水浴びと黄色い彼岸花
今日は久しぶりに日差しがでていたので、夕刻はカワセミの池に散歩に出かけた。カメラ仲間がなんとなくザワザワしている。何かと言うと、サンコウチョウのメスが来ているのだ。この池ではとても珍しい。どこか南に渡る際に寄ってくれたのだろう。
葉影に隠れて姿はよく見えないけど、急にポチャンと池に飛び込むではないか。旅の準備をすべく身を綺麗にしているのか。カワセミと同じように池に飛び込んで飛び上がる。遠出はあまりしないので、サンコウチョウの生態をまったく知らないのであるが、サンコウチョウの水浴びを見たのは初めてだった。慌ててちょっとブレボケしているけど、記念に投稿しておきたいと思う。
それと黄色い彼岸花が一輪咲いていた。彼岸花といえば曼殊沙華。炎のような赤い花だと思っていたけど、黄や白もあるようだ。黄色だと、花言葉の情熱が少し冷めた感じだけど、シニアにはちょうど良い加減かもしれない。9月15日といえば、ちょっと前まで敬老の日だった。シニアをちょっと驚かそうと今日は珍しいコトを見せてくれたのかもしれない。
小さな水引草と折られた彼岸花
今日は雨。これは昨日の昼どきの話。久しぶりに裏山の水場に行ったが、蝉の鳴き声ばかりで、野鳥の気配を感じない。ただ、すぐ真下に小さな水引草が咲いていた。赤にも見えるし、白にも見える。ご祝儀袋の飾り紐である紅白の水引から、この水引草の名前が付けられたという。そして、裏山からの帰り道、ツインの彼岸花が咲いていて二つ並んで仲が良さそうだ。
ところが、お寺の境内を通りかかると、出入口の彼岸花が折られているではないか。ちょうど赤い橋が彼岸花のバックに写る場所である。せっかく咲いている彼岸花をどうして折るのだろう?と思っていたら、ある人が「他人に同じ写真を撮らせないためだよ」と話していた。この時期になると、バックに美しい橋や池を配して彼岸花の写真を撮る人が増える。もしその言葉が本当だったら、とても悲しいことだ。お寺の境内だから、今頃大きなバチがあたっているかもしれない。そんな人には小さくても温かい水引草は見えないに違いない。