2020年のシメ
去年も「2019年のシメ」で締めたのであるが、今年も同じ。シメは、この時期になると頻繁にやってくる。きっと北海道から渡ってきたのだろう。年末にこの立ち姿をみていると、何となく歌舞伎役者のようで艶やかな気になる。
ルリ子ちゃんが4羽もいるらしい
めでたい亀と青い鳥の翡翠
カワセミのカップルの行方は?
池のカワセミはいまだに三角関係が続いているようだ。もともとの池の主であるメスのカワセミを中心に、下口ばしの根元が薄いオレンジのオス(オレンジくん)と下口ばしが真っ黒なオス(真っ黒くん)の2羽である。
前回の投稿では真っ黒くんとメスが一緒にいた写真を投稿したけど、メスはオレンジくんと一緒にいることの方が多いようだ。といっても、ただ、近くにいるだけで、それ以上は何もない。メスが餌をねだっているような鳴き方(と聞こえるだけ)をするのだけど、オレンジくんは魚を獲って自分で食べてしまう。もっとも、給餌は求愛の一歩なので、まだまだ先のことだと思う。
とはいえ、いつもはこんな感じ。
ソーシャルディスタンスを超える距離。
池の主のメス。
オレンジくん。最近、よく飛び込んでは魚を獲る。もっとも池の水はかなり少ないので心配。
真っ黒くん。たまに魚を獲っている。
お世話になった裏山の水場
今年、最も楽しませてもらったのは裏山の水場だ。キビタキのオスとメスから始まり、ルリビタキのメスとオス(この場所でオスの写真をとうとう撮れなかった)までたくさんの野鳥が来た。今日はよく鳴き声は聞くけど、写真に撮るのは初めてのコジュケイが出現した。ファインダーでメジロを見慣れているので、コジュケイが現れたらその色もあり大きな怪物かと思ってしまった。
コジュケイを始め、いつものメジロとシジュウカラ、そしてウグイス。それに可愛いルリビタキのメス、アオジ、シメ、ガビチョウと8種類の野鳥が水場にやってきた。雨が降らないこともあり、水場が賑わっているのだろうか。
ヌッと現れたコジュケイ。足音の大きさからネコかと思った。
年末になると現れるシメ(締め)。
散歩道のルリビタキ
今日から年末年始の休みが始まり、ようやく野鳥三昧の日々になった。
いつもは三脚にニコンD500と500㎜f4をつけて、じっくりと撮影するのであるが、運動不足解消のため、休みの朝はカメラに300㎜×1.4を持って裏山まで散歩することにした。裏山にはルリビタキのオスがいるので、そこを目標に片道20分のわずかな距離である。運が良ければ撮れるかな、という程度の思いである。
ところが、我が家からの数分のところに藪があっていつもはウグイスが鳴いているのであるが、ちょっとウグイスと違う地鳴きで、もしかするとと観察していると、なんとルリビタキのメスがいるのではないか。枝が立てこんでいてうまく撮影できないが、我が家から数分のところに1時間もいて、結局散歩にならなかった。明日からちゃんと歩かないと・・・
2020年の嬉しい初見:マミチャジナイ
裏山の水場にはいろいろな野鳥が来る。11月のある日、メジロが水浴びしている後に、ちょと大きめの鳥が出てきたが、ずっとシロハラだと思っていた。1ヵ月くらいたって、あれはシロハラではなく、マミチャジナイのメス、と野鳥仲間に教えてもらった。ネットで調べると、シロハラやアカハラやマミチャジナイのメスは似ているところが多くて判別しにくいようだ。もし、マミチャジナイだったら初見!これは嬉しい。
2020年はとても嬉しい年だった。近所の池でヒレンジャクの大群を楽しみ、カワセミの子供が一挙に6羽も誕生し、裏山ではキビタキを初めて撮影し、ルリビタキに5年ぶりに再会し、最後に初見の野鳥に出会うことができた。良い事も悪い事もプラスマイナス・ゼロだと思っているが、コロナ禍のマイナスがとても大きく、趣味が大幅にプラスになったのかもしれない。