夕陽に照らされた貨物弾薬補給船
今日の夕焼けは素晴らしかった。その夕陽に照らされて東京湾にちょっと変わった米海軍の船が浮かんでいた。船名を調べると "Carl Brashear" (カールブラシア) だった。貨物弾薬補給船だそうだ。ごっつい出で立ちで、いかにも補給船という風体である。ただ、その名前を調べると、ネイビーで潜水夫のマスターの称号を持つ Carl Brashear氏から来ているそうだ。彼は左足を切断したにもかかわらず、マスターにまでなった軍人で、その名誉をたたえて補給船の名前になったようだ。夕陽に照らされたマスターの補給船。なんかいい感じじゃないか。
Carl Brashearの後ろを日本郵船の大きなコンテナ船が通り過ぎて行った。
陽明海運のコンテナ船から「気品の泉源」を考える
今日も夕刻、東京湾が見える丘に行くと、陽明海運(YANG MING)のコンテナ船が夕陽に照らさせて、日本製鉄君津製鉄所をバックに浦賀水道に向かっていた。陽明という名前は陽明学から来ているそうだ。
陽明学といえば、NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場した水戸学を連想してしまう。まずは知識があって行動が伴うではなくて、知識と行動は切っても切れない関係で、実践や体験に伴う知識も大事だということだ。福沢諭吉の教えに、「実学」と「気品の泉源」というのがあるが、実践を重んじるとともに、智徳だけでなく人格が大事だということだ。指導者たるものこの気品をそなえていないといけない。菅総理は実践重視の仕事人で、批判はあるようだが、1年という短い期間でかなりのことを実践したと思う。気品のほどはよく知らないけど、次の総理は是非とも気品の泉源であって欲しいものだ。
長閑な朝の東京湾にヨットの帆がなびく
東京湾に見慣れない艦船が登場!!
カワセミ池の辺では彼岸花がそろそろ咲き始めたけど、カワセミは相変わらずあまり姿をみせないそうだ。ということで、久しぶりに晴れ間の見えた今日の夕方も東京湾に散歩に行った。
見慣れない艦船が2隻。イギリス海軍の給油艦「タイドスプリング」と海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いせ」だ。現在、横須賀の米軍基地にイギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス」が寄港しているが、「タイドスプリング」はその構成艦として東京湾に停泊しているのだろう。8月下旬から9月上旬にかけ、沖縄から東シナ海や太平洋で日英米などの共同訓練があると報道されているけど、その訓練で「タイドスプリング」や「いせ」など、普段はあまりお目にかからない船が東京湾に登場したと思う。
ビッグな自動車船(Car Carriers)で賑わう東京湾
今日も東京湾の話だけど、昨日の夕方は自動車船(Car Carriers)が次々と外海に向けて航行していた。コンテナ船と自動車船の大きな違いは荷物の陸揚と塔載の方法にある。
コンテナ船の場合は、港に設置された大きなクレーンを使って積み下ろしや積み込みが行われる。自動車船の場合も、その昔はクレーンで行われていたが、1960年代からRO-RO(roll-on/roll-off)方式といって、自動車が自走して船に入ったり出たりする形に変わった。そのため、フェリー船のように港の岸壁と船の車両甲板を渡すランプウェイがついており、自動車はこのランプ上を走って船の中に入る。
船の名前はイグアスの滝から命名されたそうだ。確かに高層ビルのように海面からそそり立っている。というのも、自動車の高さに合わせて船内にいくつものフロアーがあって、自動車を効率的にたくさん搭載するためだ。このIguazu Highwayは最大7450台もの車を搭載できるそうだ。
下の3枚の写真は6000数百台の車を搭載できる商船三井が運用している自動車船だ。全長は199m、船幅32mだ。船名にみなACEがついているが、これは商船三井のブランド名でACE(Auto Carrier Express)のことだ。
GENUINE ACE(船籍:リベリア、製造:三井E&S)
ORCHID ACE(船籍:日本、製造:トータスエンジニアリング)
ONYX ACE(船籍:リベリア、製造:三菱重工)
下の自動車船 わこう(船籍:日本、製造:新来島どっく)は自動車搭載台数は約500台である。全長118m、船幅17mとちょっと小さめだけど、見た目はかなり迫力がある。