アオジもナルシストなのか?
裏山の水場にはアオジがよく登場するようになった。水は山から少しずつ湧き出ているが、その水面にアオジが自分の顔を映してうっとりしているように見えるのがこの写真だ。
森のナルシストといえばキビタキである。キビタキの英語は Narcissus Flycatcherで、ギリシャ神話の「ナルキッソス」は水面に映る自分の美貌に魅せられて水仙になってしまった。アオジはお世辞にも美少年には見えないが、水面に映った自分の姿をどう思っているのだろう。そもそも野鳥は自分の姿という意識があるのだろうか。他のアオジが自分の仲間であるというのを姿かたちで判別するのであれば、ちゃんと意識があるに違いない。だた、それが美しいのかどうかという話になると、人間の勝手な話になることだけは確かだ。