雨曇りの日曜は野鳥の姿も霞んで見える
快晴の土曜日に秋を点描する
今日は快晴の土曜日。久しぶりにカワセミの池に行くと、小ぶりのアオサギが橋の欄干にとまって魚を狙っていた。小さいとはいえ、さすがにカワセミのように飛び込むわけにはいかない。結局、もとの黄菖蒲の生え際で餌を探し始めた。
カワセミはというと、魚を狙うでもなし止まり木で佇んでいる。このカワセミのメスは生まれてから2年3ヵ月くらい経つ。ネットで調べると、カワセミの寿命は7年と書いてあるけど、この池では6年間に3種の個体が入れ替わっているので、ここでは2~3年くらいだと思う。そう考えると、休みがちになるのも分かる。まあ、いつまでも元気にいて欲しい。
裏山に行くと、たくさんの赤とんぼが秋の夕陽を受けて飛んでいた。そして、東京湾を見渡せる小山に登ると、東京湾に浮かぶ船の上を羽田空港に着陸する飛行機が飛び、その上を離陸した飛行機が飛んでいた。快晴の秋の日はクリアで気持ちがいい。
橋の欄干にとまる小ぶりのアオサギ。
池に生えている黄菖蒲で餌を探す。
止まり木で休むカワセミのメス。だんだんと休む時間が長くなった。
黄金町バザール 2021 を歩いてみた
黄金町バザールは、横浜の黄金町で2008年から開催している小規模なアートイベントである。今年の開催期間は10月1日から31日までだ。アーティストが黄金町に滞在しながら作品を制作する、アートによる地域の活性化ともいえる。昔からの横浜住民にとって黄金町は風俗営業の街だったが、アートがだんだんと街を浄化し、居心地のいいおしゃれな場所に変わりつつあると思う。
ギャラリーに展示されている三ツ山一志による「カモメの天使の羽休め」
黄金町のカフェで使われているキムガウンによる紙コップの絵
同じくキムガウンによる熊と兎が旅する壁画「旅の途中、そのどこかで」
裏と表が光が錯綜する阿部智子のインスタレーション「swopinstallation」
京浜急行と一緒に楽しめるスピーク・クリプティックの大きな壁画
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備前焼の古里を歩いてみた
岡山駅から赤穂線の電車に揺られて40分、伊部駅に降り立つと赤いレンガの煙突がみえる。陶器窯の煙突だ。ここは備前焼の古里である。伊部駅から一歩踏み出すと、備前焼のギャラリーや窯が立ち並ぶ。駅からすぐのところに江戸時代から昭和46年まで使われていた天保窯がある。天保窯のあるに小山に登ると伊部の街が見渡せ、方々に煙突が立ち並んでいるのが見える。そして何となく煙の臭いがする。
奈緒主演の2019年の映画「ハルカの陶」を観てから行ってみたくなった場所だ。金曜日の午後だからか、人通りはまったくと言っていいほどない。備前焼のギャラリーに併設しているカフェに入ると、地元の人たちがケーキセットを食べながらおしゃべりしていた。財産がありすぎて、茶室のある家をどうやってリフォームしようか相談していた。羨ましい話だ。
たった半日で「ハルカの陶」の生活を垣間見ようなんてできないのは分かっていたけど、まずは気に入ったお皿を探し求め、そしてお決まりの映画ロケ地巡りとなった。不死川の河原に小さな遊歩道が整備されていて、紅葉したツタが青空に映えて美しかった。ロケ地のビューポイントと紹介されている通り、なかなかの素敵な場所だった。
街を歩くと、家の外から見る限り人々の生活臭をまったく感じない。きっと家の外と内が別空間になっているのかもしれない。古い地方の街に行くと、日本家屋の木の壁が生活臭を浄化している印象を受ける。ただ、備前焼の古里の生活は陶器作りだ。「ハルカの陶」にあるように、生活自体がすでに浄化されていて、外と内が陶器によってうまくつながっている街だと思う。
「ハルカの陶」のポスター
天保窯から眺めると何本かの煙突が見える。もう少し登ると街を見渡せる。
10日~14日も窯を燃やし続けるにはたくさんの薪が必要だ
不死川の遊歩道
狛犬はもちろん陶器だ
伊部駅
夕陽に照らされた貨物弾薬補給船
今日の夕焼けは素晴らしかった。その夕陽に照らされて東京湾にちょっと変わった米海軍の船が浮かんでいた。船名を調べると "Carl Brashear" (カールブラシア) だった。貨物弾薬補給船だそうだ。ごっつい出で立ちで、いかにも補給船という風体である。ただ、その名前を調べると、ネイビーで潜水夫のマスターの称号を持つ Carl Brashear氏から来ているそうだ。彼は左足を切断したにもかかわらず、マスターにまでなった軍人で、その名誉をたたえて補給船の名前になったようだ。夕陽に照らされたマスターの補給船。なんかいい感じじゃないか。
Carl Brashearの後ろを日本郵船の大きなコンテナ船が通り過ぎて行った。