メジロの"左つづら折り"
車で山道を走っていると、黄色の地に黒い矢印がくねくねしている道路標識によく出会う。黄色の地に黒色の図は警戒標識と呼ぶそうだ。そのくねくねのひとつに「左つづら折りあり」と呼ぶ標識がある。標識の先に左カーブから始まる連続した坂道の急カーブがあるので、減速して気をつけなさいという意味だそうだ。
このメジロがツバキの花の蜜を吸っている姿を見ていて、その「左つづら折りあり」の道路標識を思い出してしまった。メジロがとまっている枝が風にゆれていて、別の枝に咲いている花に近づいたときに顔を突き出して蜜を吸っているのだ。二つの枝が風で揺れるので、蜜を吸い続けるにはどうしても体がくねくねになるのだ。メジロ折りである。
これが「左つづら折りあり」の標識
朝撮りのルリビタキはなぜか左上を見つめてる
今朝は久しぶりにルリビタキを撮りにでかけた。山歩きの運動も兼ねているので、カメラはミラーレスのニコンZ50、レンズは500㎜F5.6(ニコン・ゴーゴーロク)の軽量コンビである。最近はこの組み合わせを持ち歩くことが多い。もっとも、100ミリ秒のピント合わせが必要なカワセミの魚獲りでは、買ったばかりのミラーレスを使いこなせていない。そのため、もっぱらとまりもの専門であるが、年をとったこともあり、重たい機材を持ち歩くのが億劫になってしまったので、とても気に入っている。コロナが明けたら、この軽量コンビで旅に行きたいところだ。
ルリビタキとは関係ない話になってしまったが、今朝のルリビタキはなぜか左上を見つめているような写真が多かった。何か、ちょっと先の未来を見つめているようで、早くコロナが去って欲しいと願っているのだろうか。それは私たちも同じである。
イソシギ:The Shadow of Your Smile
中学生の頃によくラジオから流れて来た曲が「The Shadow of Your Smile」である。1965年の公開当時は夫婦だったエリザベス・テイラーとリチャード・バートンが共演した映画「いそしぎ(The Sandpiper)」のテーマである。ヒロインであるテイラーが海岸で助けたイソシギ(sandpiper)から、この映画の題名が生まれたそうだ。
エリザベス・テイラーは、1963年の映画「クレオパトラ」に主演したこともあり、クレオパトラか楊貴妃か、はたまたエリザベス・テイラーかと、彼女のことを絶世の美女と母親がよく言っていたのを思い出す。ハリウッド映画を観ながらアメリカに憧れていた時代の象徴かもしれない。