おぼろ月夜で照らされる浄土式庭園の夜景
金沢文庫にある称名寺では4年ぶりにGWイベントのライトアップが始まった。青白く浮かび上がる本堂、阿字ヶ池に映り込む朱色の平橋と反橋。そして東の山にあがる満月が水面を明るく照らす。何とも幻想的な風景である。という情景を思い浮かべながら夜7時に境内に入った。残念ながら風が強くて水面は鏡にはならなかった。でも、薄い雲を通して月齢は16日だけど、夜の8時過ぎに丸いお月さんがのぼり、水面を白い光で照らし始めた。
実は5月1日にもこのライトアップを観に行ったけど、その時は鏡のような水面に本堂と橋がくっきりと映り込んでいた。でも、月は丸くない。今日は丸いお月さんのリベンジだった。鏡にはならなかったけど、朱色に染まった水面に白い月の光が浮かび上がり、浄土式庭園の夜景を垣間見た気になった。
境内に入る仁王門の金剛力士像、阿形(あぎょう、口をあけている)と吽形(うんぎょう、口を結んでいる)もライトアップされ、いつもよりず~と恐ろし気に見える。
丸いお月さんが東の山からのぼってきて、阿字ヶ池の水面を照らし始めた。
鏡のような阿字ヶ池に青白い本堂と平橋と反橋が映り込む。
仁王門の金剛力士像。口を結んでいる吽形(あぎょう)と口を開けている阿形(あぎょう)。
可愛いオオルリに会えて、ようやくGWらしくなった
快晴のGWに隣町のオオルリの森へ出かけた。高い木の上で鳴くオオルリを見つけようと上ばかり向いていると首が痛くなるので、今日は清流のそばでおにぎりを食べながら水浴びに来るオオルリをじっと待っていた。
頭上で影が動いたと思ったら、メスが太いツタの上に降りて来た。メスが飛び去った後、オスが少し上の細いツタの上に降りて来た。メスを見つけたいのか、目の前で大きな声で鳴いている。これから水浴びかと思ったけど、メスを追いかけて森の奥の方に消えていった。ほどなく、またオスが戻ってきてツタにとまった。パッと消えてしまったかと思ったら別の枝で羽繕いをしている。見えないところで一瞬の水浴びをしたようだ。
メスを探して大きな声で鳴いている
いつもは高い木の上で鳴いている。お腹ばかり見えるので、ドラえもんと呼んでいるけど、首がいたくなるので、今日はこのショットだけ。
目の前に来ると、ドラえもんとは一味違うな。
GWはオオルリで楽しめそうだけど、首が大丈夫か
今年も隣町の森にオオルリが来てくれた。1週間くらい前からいるそうだ。なかなか機会がなくて行けなかったけど、日曜日ということで午後から出かけると、大きな鳴き声で迎えてくれた。オスの近くにメスもいた。ただ、いつものように高い木の上で鳴いているので、見つけるために上ばかり向いていると首が痛くなる。
清流の流れる水場があり、たまに水浴びをするそうだけど、残念ながらお目にかかれなかった。GWはまだ1週間先のことだけど、大きな鳴き声が続いてくれれば、かなり楽しめそうだ。できれば水浴びで下りてくるところを狙いたいものだ。
お気に入りの折れた枝にとまって大きな声で鳴いている。
その近くでメスもいた。
光線の具合でオオルリの色が変わる。
これは色のないシルエットのオオルリ。これもなかなかいいな。
野鳥たちのみどりの日
今日はみどりの日。1989年の昭和天皇崩御から2006年までの17年間、4月29日がみどりの日だった。その日はもともと昭和天皇の誕生日だったこともあり、2007年から昭和の日になった。そして、みどりの日はちょっとシフトして5月4日になったそうだ。
我が家では30年以上にわたってGWに遠出したことがない。渋滞と人ごみが苦手だということもあり、いつも近場で山歩きをしていた。その昔は野鳥の趣味がなかったので、きっと鳥の鳴き声に聞き入ることもなく、ひたすら山を散策していた。今だった、絶えず立ち止まってしまい、いつまで経っても山から下りて来ないと思う。もっともGWに限らず、いつでも山歩きをする年になってしまった。
新緑のなかで水飛沫をあげるカワセミの水浴び
秋になると紅葉するモミジの前で佇むカワセミ
新緑の桜でヤマガラが食事にいそがしい