俳句から思う「もみカワ」の謎
先日、藤沢市のある生涯学習コミュニティで野鳥撮影の趣味話をさせて頂いた。身近な野鳥の写真を紹介しながら野鳥観察の楽しさを語るのだけど、花と野鳥を組み合わせた写真がやたらに多くなってしまった。カワセミで言えば、この季節は「もみカワ(=モミジ+カワセミ)」になる。春は桜カワセミ、夏は蓮カワ(蓮の花とカワセミ)だけど、どうしてカワセミと花や紅葉を組合せて撮りたくなるのだろう。
俳句は人や生活や動物や自然などの世の中の有様を季語とともに575という言葉のルールで表現するし、写真は同じく世の中の有様を小さな四角形の中で表現する。上手な俳句を詠むと、そのときの情景を思い浮かべて楽しむことができ、しだいに余韻を残しながらその情景が薄れてゆく。写真は具体的な情景そのものだけど、そんな余韻を残せたらいいな、と思っている。
晩秋のカワセミの水浴び。陽の傾いた静かな池で、パシャっとカワセミの飛び込む音が聞こえた・・・なんて写真になるといいな。
これは椿とカワセミだけど、単に組み合わせただけで余韻を感じることはないかも。
半年も楽しめるマリーゴールド
彼岸花とカワセミ・・・花とカワセミの組み合わせをなぜ撮るの?
隣町の蓮池は源氏が優勢!?
隣町の蓮池には蓮の花と睡蓮の花が咲いている。その名とは違い今は蓮の花は数えるほどで、睡蓮が圧倒的に多い。睡蓮の花は淡い黄色とピンク色の両方の花が咲いているが、数は黄色が優勢だ。
鎌倉の鶴岡八幡宮には源平池があって、正面の太鼓橋の右側が源氏池で、左側が平家池で、その昔は源氏池には白い蓮の花が、平家池には赤い蓮の花が咲いていたそうだ。源氏の白旗、平家の赤旗を模したのだと思うけど、なかなかの趣向だと思う。
隣町の蓮池は睡蓮ではあるが、右側が白(ほんとは黄色)、左側は赤の睡蓮の花が咲いている。その昔の源平池と同じ色の構成だ。それに白の源氏が優勢というところも同じだ。この蓮池は三浦半島の真ん中にあるから当然かもしれないな。今日は日曜だし、そんなことを考えながら「鎌倉殿の13人」でも観るか。