北海道でなくても可愛いエナガの幼鳥
北海道のアイドル的な野鳥というとシマエナガの話になる。頭が白いので、雪の中だと真っ白な雪の妖精が宙を舞っているように見えてしまう。北海道では身近な野鳥だ。
もちろん、横浜でもエナガの群れによく出会うし、頭は真っ白ではないけど、もこもこ頭にクリクリ目の可愛さは同じだ。そしてこの時期になると幼鳥が群れの中に登場する。成鳥の背中は少しピンク色だけど、幼鳥は茶色っぽい。特徴的なのが目の周り(アイリング)で幼鳥は赤い。写真でよくみると、赤から少し成長して黄色っぽくなった幼鳥もいる。ちょこちょこ動いてなかなか写真を撮りずらいのだけど、可愛い一群に会うのもこの梅雨の合間の楽しみに一つだ。
成鳥になると背中がピンク色っぽくなる。
オナガの姿は美しいけど、その鳴き声は・・・
朝からイソヒヨドリが美しい声で鳴いていた。探すと隣の家の屋根にあるテレビアンテナにとまっている。携帯電話の大きなアンテナにもよくとまっているので、見晴らしのいい場所が好きなのだろう。イソヒヨドリはヒヨドリの仲間ではなくて、ヒタキの仲間である。だから声が美しいのかもしれない。
夕刻、群れのリーダーと思わしきオナガが高い木の上で鳴いていた。青灰色と白色の体に黒いマスクを頭にかぶっていて、尾が長く羽を広げて飛ぶ姿はほんとにカッコいい。でも鳴き声は「ギューイギューイギュイギュイ」と、さすがカラスの仲間と思わせる鳴き声である。「天は二物を与えず」か。とはいえ、写真の場合は姿だけで声は聞こえないので、カッコいい姿だけを楽しめる。
高い木の上で鳴いている。群れのリーダーなのか、見張り役なのか。
テレビアンテナの上で鳴いているイソヒヨドリ。
羽は広げていないけど、カッコいいには違いない。
近くで撮ると尾が長くて全身を入れるのが大変だ。
凛々しい姿にうっとり!久しぶりのヒレンジャク
数日前から近くにヒレンジャクが来ているということで、快晴の日曜日にちょっとだけ出会いを期待していた。夕方になりヒーヒーと小さな声が聞こえたと思ったら、10羽のヒレンジャクの群れが欅の木に飛んできた。宿木が目当てのようだ。ちょうどカラスが巣を作っているのでヒレンジャクを追い出そうとするが、ヒレンジャクもしぶとい。宿木の実を食べて水を飲み、夕陽を見ながら羽を休め、陽が沈むとともに山に消えていった。ちょうど2年ぶりのヒレンジャクの登場だった。
実を食べる姿はメジロを連想させる。
夕陽に輝く茶色の目が美しい。
喉が渇くと水を飲みに降りてくる。
宿木の実も食べて陽も落ちる頃だし、そろそろ山に帰るか、と考えているのかな。