初めてのサンコウチョウで首が回らない
近所の池のカワセミは最近姿を見せない。子育てのためであればいいのであるが少々心配である。そのため、この週末は車で20分くらいの市民の森にでかけることにした。サンコウチョウが水浴びしているということだ。近所が中心の野鳥趣味なので、これまでサンコウチョウには縁がなかった。撮れれば初のサンコウチョウということで、水浴びの姿を想像しながら水場までいそいそと歩いて行った。
途中、カワセミに「チー」と鳴きながら追い越されたが、歩いていくとカワセミのメスが田んぼの端にとまっている。個体は違うが、カワセミにご無沙汰だったので遠征した甲斐があった。15分くらい歩いて水場に到着した。1時間くらい待っていると、薄暗い陰で何かが水浴びを始めた。サンコウチョウかと思いきや、ファインダー越しに見るとキビタキのメスのようだ。
それから2時間、「ホイホイ」と鳴いてはいるが、結局水浴びは撮れなかった。ただ、頭上の高い木の上にとまっているサンコウチョウを撮ることはできた。水浴びほど目の前ではないけど、初サンコウチョウには違いない。とはいえ、森の上の方で飛び回るサンコウチョウを我を忘れて追いかけていたので、家に帰ったら首が回らなくなってしまった。まあ当分、サンコウチョウはお預けかな。
キビタキだと思ったら相思鳥だった
子供の日の今日、朝からキビタキ探しで近くの市民の森にでかけると、森の入口でキビタキが大きな声で鳴いていた。高い樹木のすき間から黄色い姿を遠目で発見したのだけど、残念ながら近くに降りて来ないので、別の場所で探そうと歩き始めた。とすぐに、目の前に黄色い小鳥が出てきて大きな声で鳴いている。キビタキだ!と思ってカメラを向けるとソウシチョウだった。
どこの森に行ってもガビチョウの大きな声に悩まされるのであるが、ガビチョウとともにソウシチョウも特定外来生物に指定されている。ただ、横浜の話ではあるがソウシチョウはガビチョウほど広がっていないし、鑑賞用として派手な色合いではあるが、バランスのとれたポップカラーだと思う。
外来種といえば、近所の池の周りはキショウブが咲き乱れ、その下でウシガエルが鳴き、池にはブルーギルが泳いでいる。我が家も大きな西洋タンポポに囲まれている。身の周りは外来種であふれていて、在来の生態系に影響を与えていることは確かだとは思う。相思相愛から相思鳥(ソウシチョウ)と名がつけられたそうだけど、外来種と在来種が相思相愛になることは難しいのだろうなぁ。
姿も声も美しいキビタキは夏の風物詩だな
今年は珍しく裏山にキビタキがやってきた。先週のことだ。ウグイスと鳴き争うように、広場の周りの樹々の中から美しい声を響かせていた。この囀りを聞くと夏がやって来たと感じる。いつもより暑い日が続いていたけど、まさに夏の風物詩がやってきた。ところが数日前からピタッと鳴き声がしなくなった。
今朝裏山に行くと、ウグイス、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラのいつもの野鳥は出てきたけど、キビタキの姿が見えない。ところが、頭上で陰が動いたと思って双眼鏡でみるとキビタキのメスがいた。オスの姿は見えないけどメスがいる。きっとカップルが成立して囀りをやめたのかもしれない。と思うと、次は子供の誕生なんだけど、それはGW後の楽しみにとっておこう。
これはまだ鳴いていたキビタキの写真だ。なかなか明るいところに出て来ないので、皆同じ場所で撮影した写真になってしまった。でも、さすがに英語の語源がナルシストだけあって声も姿も美しく、いろんな表情で可愛い。