北海道の後志はキビタキ天国
週末に北海道の後志(しりべし)地方に行ってきた。山の中を車で移動していると、どこからでもキビタキの鳴き声が聞こえる。ここはキビタキの天国に違いない。例年よりも数が多い気がする。ただ、週末は寒くて雨ばかりの日だったが、早朝や昼間の晴れ間にキビタキにお目にかかることができた。
いつもお世話になっているMさんは山小屋に住んでいる。Mさんの庭にあたるのが広大な森なのであるが、Mさんでさえ足を踏み入れたこともない場所がほとんどだ。伐採した木を運ぶために小さな道を作ったのだけど、その道沿いのほんの少しだけが私の撮影場所である。雨でなければ早朝から三脚を持って出かける。夕方もねらい目だ。森の中で3か所くらいでキビタキが鳴いている。たまにメスも出てくる。オオルリやアカゲラもいる。自分の庭がこんな場所だったら・・・キビタキもだけど、野鳥ファンにとってもここは天国だ。
夕方の青空をバックにキビタキが餌をさがしている。
森の別の場所。最初のキビタキとは個体の違う。
最初のキビタキとペアになっていると思われるメスのキビタキ。
バックの青葉の模様が美しい。
高い木の上にオオルリもいた。もっとも鳴いていないので、見つけるのがとても難しい。
皆のアイドル!可愛いカルガモの子どもたち
東京湾にそそぐ近所の川にカルガモの子供たちが登場した。買物帰りのおばあさん、大きなランドセルをしょった小学生、釣り竿をもったおじさん。鬱陶しい季節を前に、可愛いアイドルとして皆を楽しませてくれる。
今年は3羽の子供たちと6羽の子供たちの二つのグループがあるそうだ。私が目にしたのは3羽のグループだった。カワセミの子供も3羽だったし、例年より子供の数は少ないけど数は問題ではない。子供たちは母親カルガモと一緒に河口に移動しながら、川岸によじ登ろうとジャンプしたり、浮いている餌らしきものをついばんだり、みごとな隊列を組んで泳いだり、少しの間だったけど楽しい時間を過ごさせてもらった。
3羽とはいえ、隊列を組むとなかなか美しい。
川岸によじ登ろうとジャンプしている。
可愛いアイドルたちはいつまでいるのやら。
2年ぶりのカワセミの子どもたち
初めてのサンコウチョウで首が回らない
近所の池のカワセミは最近姿を見せない。子育てのためであればいいのであるが少々心配である。そのため、この週末は車で20分くらいの市民の森にでかけることにした。サンコウチョウが水浴びしているということだ。近所が中心の野鳥趣味なので、これまでサンコウチョウには縁がなかった。撮れれば初のサンコウチョウということで、水浴びの姿を想像しながら水場までいそいそと歩いて行った。
途中、カワセミに「チー」と鳴きながら追い越されたが、歩いていくとカワセミのメスが田んぼの端にとまっている。個体は違うが、カワセミにご無沙汰だったので遠征した甲斐があった。15分くらい歩いて水場に到着した。1時間くらい待っていると、薄暗い陰で何かが水浴びを始めた。サンコウチョウかと思いきや、ファインダー越しに見るとキビタキのメスのようだ。
それから2時間、「ホイホイ」と鳴いてはいるが、結局水浴びは撮れなかった。ただ、頭上の高い木の上にとまっているサンコウチョウを撮ることはできた。水浴びほど目の前ではないけど、初サンコウチョウには違いない。とはいえ、森の上の方で飛び回るサンコウチョウを我を忘れて追いかけていたので、家に帰ったら首が回らなくなってしまった。まあ当分、サンコウチョウはお預けかな。